2016/08/31

てげ場所をゆく -夏、みさと(2016)-

椎葉からの帰り。「温泉でも行こうか」なんて妻と話して「南郷温泉山霧」に向かうことにしました。住所としては風光明媚な美郷町になるこの温泉。美郷町には「南郷」とか「西郷」とか、かつての村?だった地名が多く存在している。椎葉から車を走らせ、温泉場所の近くでふと気になる建物を発見し立ち寄ることに。最初見たときに「ぬぬぬ」と気になった壁、全くもって異国情緒漂うその建造物はどうやら韓国の古都「扶餘」の王宮跡に建つ、(元)国立博物館の「客舎」をモデルに日韓交流のシンボルとして造られたものでした。どうりで...納得はするもののなぜ??。
百済の館 HP
〒883-0306  宮崎県東臼杵郡美郷町南郷神門984
0982-59-0556
気になった壁。一瞬で日本じゃないよね
上から見ても、、一瞬で日本じゃないよね...
残念ながら閉館時間を過ぎており中には入れず。しかし西の正倉院と言われるぐらいの物らしい。これは歴史県出身の私としては一目見ておきたいところ、次回来よう。しかししかし...やはりこんなに素晴らしい(そして金かけてそうなもん)観光名所があるというのに全く知らない私。これはあきらかにPR不足じゃね?って誰もこんな場所に来ないか...
パクられるで。治安の良さがうかがえる。
近所を散策していると猫発見。猫とか犬とか特段好きなわけじゃないけどなかなかの可愛さ&艶めかしさ(猫に使わんか)を振りまく猫だった。猫って、その自由度が気に入って憧れるような人が飼ってる気がする。確かにかわいいけどね。そういえばアラーキーも猫飼ってたな、、
にゃ~とも言わない。
わかってる顔する。
そういえばこの美郷町に来る途中、綺麗な小川のそばに田園風景が広がっててその中にぽつんと建つ鳥居を見た。神の国、宮崎ではなんら変ではない風景だったけどその日はなんか気になって写真をパシャリと。太古の昔から人々の心に宿る信仰の思いを感じる。これは都会のビル群では感じれないよね。ビルはご神体にはなれないから。
ピーーーンと張り詰めた空気。
目的地の温泉は百済の館から徒歩でも行けるぐらいの場所。小高い丘の上にあり、風情ある昔風の建物だ。屋号の字体といい、建築物と言い、なんだか随所にこだわりを見せる施設。これはヘルスト〇アとは違う!笑 町外者として入浴料を支払い入浴。
全景。
この字体、ただモノではないはず!!
なんかこれ、めっちゃ気になる塔
温泉自体はとろとろの美人の湯系、何かスポーツの試合終わりなのか少年たちが多数入浴していたが皆お行儀がいい。露天風呂もあって湯温もそこまで熱くないから長居できる。Good SPA!
エントランスからの1枚
やはりこの字体、ただモノではない!!笑
さすがは百済の館がある美郷。韓国グッズも多数。※韓流はなし
この字体も...そこそこ良い
晩御飯は山霧温泉内で。チキン南蛮。
雰囲気、お湯、食事すべてに満足度の高い温泉だった。施設を出るころにはすっかり日も暮れ夜が訪れていた。しかも天気は霧雨。辺り一帯を濃い霧が覆い、神秘的な雰囲気だった。あの猫はもうどこか安全な場所で寝ていることだろう。まさに「山霧」の名を感じる天気。良い経験をした。
南郷温泉山霧  HP
〒883-0306 宮崎県東臼杵郡美郷町南郷神門151-1
TEL0982-59-0100
しかし驚くなかれ、まだ延岡までは1時間半かかる場所なのです。帰りは真っ暗闇の中を爆走。途中、宇納間の提灯がこれまた幻想的でパシャリ。山間部では野生のシカも出現。いやはや、全く田舎なんだから笑
夏はこんな感じらしい宇納間(うなま)。
 
夏のしいば、みさと、うなまは心の懐かしさを感じれますよ。

2016/08/30

てげ場所をゆく -夏、しいば ②(2016)-

昼食はやはり上椎葉で。お目当ての定食屋は本日もお休み。。残念だが散策しながら中園本店(パン屋)なんかを冷やかす。駐車場で大阪ナンバーのレンタカーを見つけ「まさか大阪から!?」なんて思ってたら中園本店で食事をされていた欧米人ご家族がその車に乗り込み颯爽と走り去っていった...筋金の放浪家族だろうか...GoodLuck、きっと良いことあるよ、日本で。
昼食は「椎葉山の語り部」の「そば」
水はセルフ。妻は武蔵丸をチョイス。
お腹も一杯になり、改めて鶴富屋敷へ入館。入り口で入館料を払うとおばあさんが語り部として案内してくれる。そのおばあさんというのがどこからどう見ても「まんが日本昔ばなし」のキャラクターのようで凄いオーラを放っている。そう、あのおばあさんは実在してます。
重厚感のある縁側
凄いエッジの屋根
鶴富屋敷終わりにまたも商店街を散策。お盆だからか人も多い、特に団体客が。とはいえすれ違う人はぱらぱらで物寂しさも感じる。お盆の最中に椎葉村にわざわざ来る方も少ないか...。金物屋さん兼かき氷屋に入店してかき氷を食べる。このかき氷の感じ、懐かしい。ぺんぎんが躍動しているあのパッケージのやつ。子供が買いに来るのか駄菓子もちらほらあり、我々が子供時代になかったと思しき「ニャンとかしてケロ」に惹かれる。
椎葉では唯一、かき氷
「ニャンとかしてケロ」は表裏一体
わざと古めかしいデザイン、秀逸
その後、渓流釣りをしている人を見に行くため「尾前地区」へ向かう。大きなダムを越え水無川をただひたすら上流へ向かう向かう。どんどん山深くなり、渓流が激しくなる。人も少なく集落が待ち遠しくなる。途中、激渋のバス停を撮影したりなんだか物々しい鳥居をくぐったりした。
サイズが小人向け...
神域への入り口
神話、飽和
フォントが往年の「ダッシュ四駆郎」的な
いよいよ渓流って感じの道に出る。昔友人が映画「A River Runs Through It」をおすすめしていたことを思い出す風景。フライフィッシングと兄弟の話。映像が凄く綺麗。しかし川だけでなく山も近い尾前地区、物々しく動物の骨らしきものが道端にころころ落ちている。誰かの食べた後なのか、それとも朽ち果ててしまったのか...真実は骨だけが知る。
The 渓流
朽ち果て感
原風景、日本の里山、山から水蒸気
ほら、ここにも落ちてる
とはいえなかなか渓流釣りをしている人見つけられず。聞くとお盆だから人が少ないんだとか。仕方なくどんどん上流に向かう、どんどん向かってしまいしまいに行き止まりに...笑 もちろんUターンする場所なんてないから慎重にバックで進む。川の反対側に渡り、来た方向へ引き返す。来た道よりも狭く、また民家が集中している。畑もありGoodセンスな案山子も発見。
近年では群を抜くかかし
近代的なつり橋発見。その名も「幸福地蔵橋」
下あごには神が宿るのか!?
いくつかあった釣り客向けの民宿
この時点で夕暮れ、釣り客は見れなかったが一旦下界へ戻ることに。

2016/08/29

てげ場所をゆく -夏、しいば ①(2016)-

先日の週末、久しぶりに椎葉村へ足を運びました。夏真っただ中でエアコンMAXでもなかなか涼しくならない車内で約2時間弱のドライブ。相変わらず風光明媚な美郷町を抜け、新しくなった諸塚村の中心地(Aコープがある)を越え、山深く山深く入っていくと離合できないぐらいの小さなカーブで出てくる「椎葉村」の看板。ダム湖畔の水は深い青緑、水辺に映える新緑はわさわさと風に揺れている。いつもと変わらない椎葉村がそこにはありました。
椎葉の入り口、松尾地区
建築物としてもおもしろい
この布団で寝たい...
松尾地区を散策してると橋の上から川下を見るおじさんが二人。どうやら魚を見てたみたい。「ほら、あそこに群れが」と指さす方を見ると確かに魚群。「この辺の鮎は天然でおっきいんだよ」と教えてくれた。橋を越えて松尾地区中心地へ。水遊びをする子供たちと遭遇、お盆の帰省で帰ってるようだ。おじいさんが橋上から釣ったという鮎が水槽で泳いでいる、100歳のおばあさんがカルチャーセンターで掘ったという味のあるダルマに小さな商店。何を買うでもなく店内をうろうろしてるとお母さんがアイスをくれた。妻と私、2人用にと二つに割れる「パピコ」を笑 横の家でもお母さんが軒先で水を撒いて涼んでる、目の前の岸壁にトカゲを締め上げる途中の蛇を見つけ子供たちとみる。「うわー、丸飲みしてる!!」なんて言いながら天然の格闘技終了。食うか食われるか、どっちも必死だ。
険しい顔のはずなのに、なぜか優しさを感じる。
商店で見た激渋マッチ。物欲しそうに見てたらくれた笑
元祖コンビニエンス。
締め上げられるトカゲ、締め上げる蛇。
人生2回目ぐらいのパピコ、物凄くおいしかった。
以前、妻がお世話になったという床屋にご挨拶。「まぁどうぞどうぞ」と家に上げていただき高校野球を見ながら冷たいお茶とお菓子、トマトを頂く。今年もお盆に帰省しなかったけど、なんかこれで帰省した気分...。場所は違えど田舎の夏は近いものがある。そして皆優しい。かつて松尾にもパチンコ屋があったこと、キャバレーなんかもあり、賑わっていたことを教えてもらう。「まさかこんなに寂れるとは思ってもみなかった」というお母さんの言葉が印象的だった。永遠なんてものはないんだなと...水が流れる様に、常に世の中は動いている。いつの間にか人が集まり、そしていつの間にか人は居なくなるのだ。
かつて繁栄時期の名残。
もう久しく人が住んでなさそう、でも屋根はしっかり家を守っている。
プリミチブな版画。
松尾地区を後にし、椎葉中心地へ向かう。途中、毎度の如く平家本陣に立ち寄り物色。この場所にこの施設を作った人は天才。抜群の立地にあり人々を安心させる。季節の販売所は今回「スイカ」でした。
平家本陣近くにかかる赤い立派な橋。

ダム湖。
下椎葉と国道を結ぶ手掘り感満載のトンネル。
初めて下椎葉に立ち寄り、商店を物色する。どこもかしこも帰省の方で多そうだ。さぁ昼食へ向かおう。

2016/08/28

てげ旅 -大分(サブカル市内と佐伯の花火)②-

車をびゅいーーんと走らせ約1時間。延岡寄りの大分県佐伯市へ食事&花火鑑賞で向かいます。佐伯市は延岡からだと高速道路の無料区間内なので、正直いつでも行きやすい場所なんですがついついさらに延岡寄りの蒲江にうつつを抜かしてなかなか辿りつけない場所でした。いつかは行こう!と思ってたのがようやく実現、というところ。
花火の前にまずは腹ごしらえ、ということで最近できたという水産会社直営の「マルマン」という回転すし屋へ。「え?回転すし?」と思ったのは私だけではないはず...。だって漁港も近いし魚もおいしいエリアなのに...?と思い半信半疑で向かったところ、回っているのは皿とPOPだけで実際はほぼ握りたての寿司がでてくるナイスなお店でした。しかもその板前さんというのが明らかに再雇用...そうなおじいさんばかり...しかもホールはこれまたおばあさんばかり...というなんともシルバーである意味信頼できるお店でした(といっても握りは光り物ばっかじゃないですよ)。
佐伯市で獲れるというカマガリとかホウボウとかいう全く聞いたことない魚を中心に食べました。どの握りも物凄くおいしくてさらに安い。素晴らしいお店、店内の壁がお皿の色と合っててナイスセンス。
※しかしマルマンと言えば大阪は天満辺りにあるお寿司屋さんを思い出すなー「春駒」「すし政」「マルマン」と大阪の安旨すし名店3つ、個人的にはすし政がGood。
佐伯回転寿司 マルマン HP
876-0848 大分県佐伯市城下東町1-13
 0972-28-5600 11:00~14:00 / 17:00~22:00(オーダーストップ 21:00)
ナイスセンスな壁&右手にお皿。そしてシルバー
佐伯産のはどれも美味
寿司屋横にある直売所は野菜に魚にと盛りだくさん。
行ったときは売り切ればかりで目ん玉だけが残ってました笑
お腹もいっぱい、財布にも優しい寿司の後はいよいよ本日のメインイベント、花火会場へと向かいます。「さいき火まつり」というお祭りで、盆踊りとかイベントとかなかなかの規模でやってました。漁港から少し離れた海上に打ち上げ場所があり、港の先っちょまで行けばなかなかの近さで見れるという。個人的に「花火はやっぱ近くからやで」という思いもあり、先っちょらしい場所を陣取りました。駐車場も完備されているし、何より人もそこまで多くない。道案内なんかもスムーズで花火大会特有のストレスはフリーでした。また駐車場まで向かう道々におされそうなカフェや雑貨屋も多くて佐伯はぜひまたゆっくり来てみたい...。
たぶんもうやってないけど漁港の定食屋
月と祭りの会場
花火、わかりにくいけど激近!!音とのずれほぼなし!
ぼやけたスマイルマーク
たまたまですが、スマイル花火のこのぼやけ具合と表情、トレインスポッティングを思い出しますね。この時のユアン・マクレガーは好演。
縦からも花火
改めて、音も聞こえてきそう(ひゅ~~ってやつ)な写真やな
花火の途中、恐らく知り合いじゃないカメラおじさん2人がカメラの操作に関して大議論を勃発させてました。たぶんそれしてる間に花火が終わってた...。花火自体はプログラム制で、「愛の告白」的なものもあってなかなか見応えありました。来年も延岡に居たら行きたい!寿司込みで!
さいき火まつり HP


気になった佐伯のお店(画像はGoogleMAPから拝借)、次回行こう。