2016/09/19

After the storm to the sea.

台風の後は浜辺がアツい!ってことである土曜日の夕方、夕涼みがてら漂着物を探しにでかけてきました。場所は水尻町と浦城海岸のはしゴーミング。やはり近所で行きやすいところについつい足を伸ばしてしまいます...。水尻の海岸は大型の木材、角材が良く漂着していて今回もいくつか持って帰りました。中学生ぐらいの男児が釣りに夢中で「健全だな~」とか思いながら。浦城海岸は過去の経験からウニの一種「タコノマクラ」がよく漂着してたり他にも小さな貝殻やホタテガイなんかカラフルなものがよく漂着しているので期待大。そして期待通り小さな貝やタコノマクラをジップロックにINしました。
夏の忘れ物。ま、ゴミですわ。
水分を吸いに吸い上げられたフグ。
伊勢海老だろうか。
夏の名残。誰しも貝殻で文字作りたくなる魔の季節。
角材、木材、そしてタコノマクラ始めとする漂着物。

てげ旅 -延岡に初めて来た人、旧友.3(伊勢エビと霧島酒造)-

伊勢海老街道、蔵見学、そして台風の青島でなんじゃこら

3日目最終日。朝はゆっくり起床。さくっとご飯を食べて身支度を済ます。さずが男性2人、準備が早い。ちなみに私は遅い。今日は雨の予報なので台風の進路だけでなく我々の進路も悩ましい。

晴れの場合→鵜戸神宮ならびに日南周辺散策
雨の場合→焼酎売り上げ日本一「霧島酒造」の工場見学

以上のような計画。そしてやはり雨の予報が根強い&高千穂と鵜戸神宮って似てね!?ってことで霧島酒造に向かうことになりました。朝、霧島酒造に電話を入れた時点では「既に今日の工場見学は予約で一杯です」との返答。内心「いや、こんな台風の来てる日やし絶対そこまで人来やんて!」って思ってましたが「そこを何とか!!」という熱意もなく、とにかく入れたらいいかぐらいの感覚で向かいました。まずはその前に昼食!ってことで宮崎名物「伊勢海老」を食らいに市内までかっ飛ばします。ぶっ飛ばして日向灘。
途中、とんでもない豪雨に見舞われワイパーがほぼ機能しない状態に。思わずハザードランプを付けて存在を周囲にアピールしたぐらい。高速道路なんて走れたもんじゃない、凄まじい豪雨。暫くその雨は続き、結局目的地の「伊勢海老料理 よしき」に着いてもかなりの雨。さすが九州宮崎、やるときゃあやるね。
よしき・いせえび料理 
宮崎県宮崎市橘通西2-1-3 0985-28-2702
わかりにくいけどとんでもない豪雨
見た目からはまさかこんなにおいしいとは思うまい。
尻尾を刺身に、甲羅部分は味噌汁に。何気に初刺身。
と、海老天どんぶり
最後は伊勢海老汁
伊勢海老、初めての刺身でしたが「こ、こんなにおいしいんや....」というぐらい美味かった。もちろん食感は海老的ですが、濃厚さが格段に違ってて旨み?が凄い。今回はサイズ的に5,000円のものを頂きましたが金額的にも大人な食べ物ですね(笑)
その後、雨は弱まってきたもののまだまだ降ってくる感じの空模様。急ぎ足で霧島酒造(都城市)へ向かう。宮崎に住んでおきながら実は初めての霧島酒造。先日も全国焼酎メーカーの売上高で堂々1位を獲得してて期待大。しかし、関西に居る時は全然気づかなかったけど今や関西圏や首都圏、さらに昨年は日本酒メインの東北にまで販路を拡大しているという霧島酒造。特にあっさり系の「黒霧島」が好調らしい。このほんわかした宮崎県に本社を置く企業としては驚きの営業力...そのうち本とか出そうやな。タイトルは「芋づる営業力~黒霧島をマイナーのままメジャーにした男の実話~」(嘘です)
巨大パネルでお出迎え&右手には都城盆地の地下岩盤の割れ目から噴き出すという
清らかな天然水「霧島裂罅水」が無料で汲めるところが!
霧島酒造はその売り上げ規模、業界1位の名に恥じない立派過ぎる場所でした。製造工場は統一感のあるシックな建物で、巨大だけどどこか趣を感じる佇まい。加えて焼酎を作る際に使う地下水の「霧島裂罅水」が無料で汲めたり、広大な敷地の中の手入れされた芝生が気持ちを高ぶらせる。他にもパン工場があったりミュージアムがあったりと、まさに首位の風格。やはり蒸留酒だけあって雰囲気はサントリー山崎蒸溜所と似てる。やっぱ「水」なんやなー。
電話で満員だった工場見学は予想通りOK、結局40名店員のところ10名ちょいしかおらんかった。工場撮影禁止のため写真ないですが、一言でいえば「芋感200%」ってとこでしょうか。おしゃれでも綺麗でも格好良くても「芋」ってことですわ。「白霧島」と「黒霧島」の違いなどが知れて勉強なりました。ちなみに宮崎で愛飲されてる焼酎は20度が主流。Wikiると戦後の酒税が影響してるようだが宮崎県人は「ロックで呑めるから20度なんや!」と豪語します。確かに水で割らない方が風味が残っておいしいのはおいしいけどね。
霧島酒造株式会社 HP
宮崎県都城市下川東4丁目28号1番
工場ではビールも醸造してます。これまた格好いいよねー。
見学で完全に脳みそが芋化し、その後のお土産物売り場でついつい霧島ロゴマークの入った焼酎グラスを買ってしまった...。これからはこのグラスとかちわり氷で芋焼酎呑も。ちなみに焼酎メーカーからは各々焼酎グラスが販売されていて予てから「霧島のグラスは良いな~」と思ってました。ふちが金色で波々ボディは焼酎入れたときに綺麗に感じます、是非。ちなみにメーカー協賛の居酒屋看板はやはり「霧島」が多い宮崎県(屋号の上とか下に酒造メーカーのロゴが入ってるアレです)。
残り時間も少なくなってきたので空港方面へ向かう。友人の1人はいちご大福狂(だった)なので是非宮崎名物の「なんじゃこら大福」を食べてもらおうと「お菓子の日高」へ行き購入。味はそこそこおいしいけど1食分ぐらいのカロリーありそうなとんでもないボリューム。だって苺、栗、クリームチーズが入ってんだもん...。
殴り書きのコピーが目を惹く賑やかな店内。
ちなみに「なんじゃこら大福」は普通に売り切れてたりします。人気なんやなー
この辺りから雨風ともに強くなってきてて青島行っても大丈夫かな...と心配でしたがひとまず向かいます。到着し、車を停めてみるもそこは良く見る台風テレビ中継のような暴風吹き荒れる場所。傘なんてさせるような状態ではありません...。止む無く遠くから青島を拝み、近くのフジヤマプリンで温かいコーヒーを頂く。台風すごいな。
意地でも渡ってる人はいたけどね...。
お腹もあったまったところでいよいよ空港へ。ピーチの「宮崎-大阪」便の仕組みは大阪を出発した機体をそのまま復路の宮崎発でも使用する仕組み。そのためまず大事なのは「大阪を無事出発し、引き返すことなく宮崎まで来るか」ということ。つまり、宮崎空港までピーチが来たら晴れて大阪に帰れるということなのです。だから欠航するときは往復の計2便が欠航する場合が多い(と思っている)。未だアナウンスでは「引き返す可能性も...」とビビらされるため、はらはらしながら屋上で着陸を見守る4人(ちなみに前日の便は欠航してます)。すると、遠くから小さな機体がゆらゆらしながら降りてくるではありませんか、最初は小さすぎて違うかなと思ってたけど近くまで来て「ピーチやん!!(笑)」となり一同歓喜。そうして無事関西へ帰って行きました。
離陸するJAL。
友人から頂いた阿蘇の馬刺しと購入したロックグラス。
お疲れ様でした、また来てね。

2016/09/18

てげ旅 -延岡に初めて来た人、旧友.2(地震後の阿蘇とはしご酒)-

阿蘇神社、無防備な牛、温泉と夜の梯子

高千穂から阿蘇へは1時間ほど。もちろん交通規制があると知ってたので「あこまではいけるかなー」と思ってた場所の遥か手前で「ダメダメよ~」と警備員に止められました...もう全くもってぜんっぜん近づけませんでした。それだけ地震の影響が強かったってことです。阿蘇山は諦めて、急きょ阿蘇神社方面へ向かうことに。
阿蘇神社の駐車場に車を停め、恐る恐る入ってみると大きく傾いた屋根が地面に落ちていた。それは一瞬正しい姿なのかなと錯覚するぐらい見事な倒壊で、言うなればだるま落としの体部分だけを抜き取り残るは頭と足の部分だけ、のような状態だった。本殿は勿論、門やその周りの建屋も倒壊していてそれはそれは異様な光景だった。本当に、その姿がおかしいと気付くのに少し時間を要するぐらいの見事な…。本当に怖かっただろう。でも阿蘇の根源とでも言うべき湧き水はその力を緩めることなく地下から湧き上がってて少し嬉しかった。地震のパワーをまじまじと見せつけられ少し動揺しながらも参道を散策。
当日はほんま凄かったんやろうな...
見事に屋根だけ残った状態
アンティーク品と時計がたくさんあった
店内。新たな時を刻みます。
何度も阿蘇神社には来てるけどこの参道を歩くの実は初めて。パッと見でもオサレそうな店がいくつもあって凄く楽しそうな雰囲気。やはり地震の影響なのか、人は少な目かな?
風情があっていい雰囲気。
一瞬、とても目を惹くコーヒーショップ「Elephant Coffee 緒方屋」
かわいい壁の店を発見し、さらに見てみると古道具屋だったので入店。元気の良い女性店主が切り盛りしていて一瞬で良い店だとわかった。国内外の古道具が所狭しと、でも整然と並べられている。聞くと以前何度か行ったことのある阿蘇のお店で数年前に移転して今の場所に来たらしい。なんや(笑)  「橿原(奈良...?)」と書かれた埴輪を購入、さらに使い道のわからない木の棒が気になり「これ、日本のものですか?」と聞くと「多分日本のものですけど、何に使ってたんですかね〜、欲しかったらあげますよ」と言われ、値札付いてたけどもらってしまった…。
抜群のセンスとお求めやすい価格帯のお店「etu」
店内。海外のモノも多いのが良いね!
etuが元あった場所、参道から少し離れたところにある古い学校をそのまま利用したカフェ「tien tien」で男3人のテータイム。地震ではどうやら漆喰壁が少し落ちただけだったらしい(相当古い建屋なのに...)。店の人が「阿蘇神社が守ってくれた」って言ってたけどほんとそう思いたくなる被害の差…。帰りがけに「関西の人の割に静かですね」と言われてしまったよ(笑)。ステレオタイプの関西人とちゃうでっ
やはりこんな場所も
購入した埴輪とカフェオレ
お茶も済まし、阿蘇神社を後にする。阿蘇山の外周を帰る道中は緑が目に優しく気持ちがいい。途中、牛か馬かが牧草を食べてるところが見えて少し見にいくことに。緑地は自由に?出入りができて牛の間近くまで行けた。けっこうな鼻息で「ふーーん!ふーーん!」と草むしる牛。どんだけ草食うねん。
割と静かな関西人、代表。
温和そうな牛。乳牛ぽい。
牛色を意識したパンツの色。まさかのここでコーディネート。
元々は日之影温泉駅にいく予定が既に良い時間。さらに阿蘇まで来てしまってるので近くにある高森地区の「月廻温泉」に浸かる事にし、ぬるめの露天風呂で阿蘇の汗を流す。ふぅ、気持ちがいいけど風はもう秋やな、肌寒い。
立派な暖簾。
浸かった後は休憩スペースで。
眠い目をこすりながら一気に延岡まで帰る。今晩の晩御飯は兎寅や(ととや)にて。雑多ではなくきちっとした延岡郷土料理でおもてなし。友人と言うかは妻が一番喜んでたかも…。 その後「延岡といえば!」のバーにはしご、少しカジュアルな「Bar PORT」でジンベースのへべす入りのお酒とラフロイグを。そこで妻とは別れ、最後はこれまた「延岡と言えば!」な餃子屋「黒兵衛」の餃子で〆ます。自宅からもすべて徒歩圏内、こう考えると延岡夜のサイズ感は悪くない。
台風の影響で刺身が少なかったととや。まずはカツオで。
器も良いよね、こういうこだわり店が延岡にはなかなかない。
以上、いってらっしゃいからのおやすみなさい。。また明日。

てげ旅 -延岡に初めて来た人、旧友.1(家メシ、高千穂へ)-

秋の雰囲気漂う9月初旬、旧友がPeachのセール便に乗って延岡に来てくれました(笑)。直前まで台風の進路と速度に悩まされ「飛ぶか飛ばないか!?」を繰り返しながらも結局無事旅程を終えることができました、モッてるね!
思えば幼稚園ぐらいから一緒の友人。かれこれ30年来か...と感慨深い。ことあるごとに遊んだり旅したりしてたなぁ...。

初めての延岡、金曜日の夜

金曜日夜、無事延岡に着いた2人の友人。延岡は台風の影響もあり生憎の雨模様。改修工事中の駅構内からいそいそと出てくる男性2人は明らかに疲れた様子だった。ここまでの長旅お疲れさまです...。ささっと家に帰り今日は自宅で食事。妻曰く、スーパーの魚の調子が良かったみたいで名物メヒカリを中心にカツオの刺身、(至極の)スペアリブ、天ぷら、肴などを手土産で頂いた日本酒やビール(へべす入り)、焼酎、梅酒で胃に流し込む。しかし手土産センスって大事よね。食後は頂き物のチーズケーキをペロリ。
鮮度ヨシ、メヒカリ
移動の疲れもあるからとその日はさっさと寝るつもりがついつい夜更かししてしまい、深夜1時半ぐらいに就寝(したと思う)。

初めての高千穂峡、高千穂牛、高千穂尽くしの昼

天候不安はあったものの逆に人も少ないかもと、今日はまず「高千穂」方面へ向かう。パワースポットに向かう男性3人。車内はくるりの「ロックンロール」。ボート乗り場に着くと人はまばら、さくっとボートに乗れた。いつもはボート漕ぐ側なのに今日はせっかくなので客人に漕いでもらった。「滝に打たれるかも!?」というスリルと闘いながらまったり見る。
どんより感漂う高千穂峡
でもちょっと幻想的
高千穂新名所、面長の顔岩
ボートを降りた我々は近所を散策。チョウザメ、釣り堀、お土産物屋、顔出しパネル、ほどなく鄙びた感のある高千穂をしっぽり。友人が100円の勾玉購入。イイね!そして今日も淡水魚水族館には入れなかった...。さすがに地味過ぎて男3人には全くノーサンキュー!
前までこんなのなかった気がする...。
「旅の恥はかき捨て」的な顔でぜひ
マンゴースムージーを飲みながら次の目的地「高千穂あまてらす鉄道」へ一応向かう。が、残念ながら台風接近のため休園...ここで天候に大きく大きく左右される宮崎観光スポットの影響が...。しかし、橋脚の途中で止まったりしても嫌なので安全第一でしてもらうのはありがたい。
残念!でも仕方ないのだ。
高千穂峡、あまてらす鉄道とくれば最後は天岩戸神社 しかない。今日の天気だったらおそらくより一層幻想的かつ幽玄な雰囲気になってるだろうと密かに期待して向かう。いつもの「灯篭ふくろう」や「ロリポップ清め水看板」、「巨大灯篭」を紹介し再奥地へ。「やはり」となかなかの鬱蒼具合。さくっと見る。
神隠れした場所「天安河原」
高千穂峡よりもさらに鄙びた感のある天岩戸神社参道をぶらり。そういえばこういったぶらり系の番組が関西には結構ある気がする。紀行ではなく街ぶらり系。思い思いに写真を撮ったり突っ込んだりして歩く。
木(もく)感がすんごい。
埋まっとるやないか
アマテラス、ということで日乃出?
魚感が一切なかった店。逆に古本売ってた。
天岩戸神社イチ!ダンディーのイメージ...?
それとも右下「いっらっしゃいませどうぞ」のイメージ...?
お昼は高千穂牛を食べます。このあたりは旅気分で奮発。やっぱ牛肉はうめぇのぅ...。
この後は、時間もあるので阿蘇まで足をのばします。

2016/09/17

プレ気になるてげ店 -小畑古物・小畑商事(宮崎市佐土原町)-

気になる店を発見したもののまだ踏み込めてません。近日中に行こうと計画中なので一旦「プレ」ということで。まず、宮崎県の交通事情は国道10号線という大動脈から成り立っていることを知って頂きたい。この10号線は延岡は勿論、宮崎市まで高速道路と並行するように通っていて下道派の強い味方。よって交通量もそこそこ多く、またよく渋滞する。ロードサイドにはチェーン店や大型店が軒を連ねていて概ね賑わった様子を見せている。そんな10号線沿いにおいて異色の風格を漂わせるお店、それが「小畑古物」。延岡からは10号線で77Km、所要時間1時間半の場所にあるそのお店はまさに異物(遺物)であり、他の追随を許さない単独首位の店。言うなれば元近鉄Buのブライアントのような強烈なインパクトを残してくれることを期待しています。
小畑古物/小畑商事
〒880-0212 宮崎県宮崎市佐土原町下那珂3002-2
0985-73-3126
何が「有ります」のだろうか...
忽然と現れる小畑古物
計算されつくした...?壺たち。
近々行こう。