2017/01/23

師走匆匆日和②(もはや定番コース)

夕暮れ時、大阪は中之島に到着。京阪中之島線の電車はいつだって空いてて快適で駅も綺麗。どの駅も木目調で重厚感があり文化的なかほりのする地下鉄路線だ。しかし、かつてはこの電車に乗って通勤していたとは...あの頃が懐かしい...泣 地上に上がると既に夕暮れ、マジックアワー直前の良い時間帯。川沿いに立ち並ぶマンション群とホテル群、遊歩道を歩く金持ちそうなご家族。かつて鳴り物入りで建設された商業施設の中之島BANKSもようやくここにきてテナントSHOPの安定を見せていた(patagoniaとか入ってた)。ここは大阪であって大阪でない、ネオ大阪やな。しかしマンション建ち過ぎ。
家族はあの右前マンションに帰るのだろうか...
patagoniaのアウトレット。残念ながら年末年始で閉まってた。
今晩のお宿「中之島プラザ」にチェックインして年越し場所の「天満橋」へ向かう。既に時間は夜。かつて住んでいた頃の名残を残しつつも既に知らない店もちらほら...都会は街の回転が速いのだ。相変わらず天満橋からの夜景は綺麗で思わずパシャリ。待ち合わせしていた友人と落ちあい手ごろな居酒屋を探しつつ街をぶらぶら。天神橋筋商店街は既に年越しムードで露店が軒を連ねている。
天満橋からの夜景。水都大阪。
何かと話題の(古い...?)桂文枝presents、繁昌亭
嵐の前の静けさ...大阪天満宮
喫茶ブルブル...笑
南森町界隈の地面にはめこんであった牛?らしき謎のマーク
古本屋とかをひやかしながら、商店街の中に手ごろなすし屋を見つけて入店。タコさんマークのビアジョッキに注がれた生ビールとお寿司をほうばる。外は寒いがやはりビールは美味い。好物の一つ「あんきも」でビールも進む進む。
狙っててもかわいいタコジョッキ
お腹もほどほどに一杯になり、本日のメイン会場「居酒屋 蔵」に向かう。このお店は天満橋と南森町の間という好立地に位置しながらも、その存在を食べログなどに見つかることなくひっそりと、でも大胆に赤ちょうちんなんて掲げながらも息をひそめて年中無休で営業しているお店。店の雰囲気、歴史、個性ある客層もさることながら抜群の安定感を誇る絶品メニュー群と、ありとあらゆるオーダーに対応する食材の在庫量は大阪一じゃないか?と思う。そんな大阪時代に何度も通った「蔵」にまた足が向きました。先に入店していた別の友人と合流し、おいしい食事と美味しいお酒に舌鼓、ブッダのような店主のほほ笑みに安心したのかトークは12時前までノンストップで続きました。
名店「蔵」
12時前に後ろ髪を引かれながらもお店を後にし、近所の「大阪天満宮」へ初詣に向かう。が、予想はしていたもののとんでもない人人人!!一応大蛇のような参拝客の列に並んだものの、部位で言うと尻尾に近い!一向に進む気配もなくそうこうしてるうちにどこからともなくカウントダウンが始まり「3・2・1・・・!!」と年越しました。その後も数分並びましたが何となく「もうええよな...?」的な流れになり、列を抜け出て近所のそば屋へ年越しそばを食べに向かいました。何にも縛られない大人って良いですね笑
向かった先はこれまた良く行ってた「電氣蕎麦」というお店。潜水艦のような店内に、排水溝を流れる水流のようなBGMがシンセからなり続け、サイケでPOPな音楽やってます的な店員が接客してくる名店中の名店。でも安心してください、明朗会計は保証します。
電氣蕎麦:外観
電氣蕎麦:入り口
電氣蕎麦名物「おかめの目からワカメ」
蕎麦と日本酒を大人らしく嗜み、2017年の計を眠い目をこすりながらたてましたとさ。

2017/01/15

師走匆匆日和①(走り出した年末)

年末年始は「光陰矢の如し」「歳月人を待たず」の如くあっという間に過ぎ去りました。12月29日に仕事を納め、30日に身支度をしてフライト、片道6時間の旅。車→飛行機→電車を乗り継ぎ実家に帰省。実家最寄駅へ到着したのが夜の9時ぐらいだったこともあり、駅前のあまりの寂れ具合に郷愁を感じつつ、加えて地元を離れてしまった少しの申し訳なさも感じながら真っ暗闇の田舎道を徒歩で帰宅。ローカル線のライトが田畑を照らしながら横を過ぎ去っていく、その側面には「定住プロジェクト」的な文字が。そうか、私の田舎は過疎化しているのか…としみじみ。
もはやダルマだって寂しいぜ...
その日は旧友と自宅で鍋。物理的な距離が離れていても境遇が似てるとなんとなく人生も似てるもんだな、と実感。これで子供がいたり、親世代と同居でもしてたり、戸建でも購入してたらこんなにノホホンと飲めないはず。昔話というかはこれからのこれから話に花が咲く。
ちゃんぽん鍋に始まった宅飲みは、鍋を変えないまま「てっちり」に変わり、その後「キムチ鍋」となり、最後はどろんどろんの吹き溜まりみたいな鍋になってた。ビールと日本酒「真澄」、麦焼酎の「山猿」を嗜む。深夜2時か3時ぐらいに終了、各々徒歩で帰路についてました。私は強烈なキムチ臭のする部屋でそのまま就寝。ファブリーズ1本使いきり。

大晦日は昼から奈良市を1人ぶらり。目的地は諸国西洋民芸「マルマル」である。近鉄電車に乗り込み、盆地ど真ん中を走る橿原線でゆらゆらと揺られながら「ほんまに真っ平らやなぁ」とその奈良盆地の平坦ぶりと、日本人の顔の平坦ぶりに何か関連性はないものかと考察してる間に到着。外国人が多い商店街を抜け、目的のお店でアフガニスタンの古布を買うか20分ほど悩み、結局買わなかった。最近、中国人が大量にビーズなどを買い漁ってると店主が漏らしていた通り、店頭に並ぶ物もなんとくなく少なく感じ、爆買いの影響がここまできてるかと実感。
いつだって求ム、世界の民芸品。
ならまちにあった気になった格子窓ガラス
「BAR」だってよ。
よさそうな焼肉屋。
少し散策したものの、大仏も鹿も見ることなくそのまま大阪に出て晦日夜に備えます。