2017/02/26

てげ場所をゆく -喜樂湯/喜楽湯(きらくゆ)-

ついに、ついに行ってきました!
延岡暮らしも早2年、引っ越してきた当初から行ってみたかった銭湯に足を踏み入れました。その名は「喜樂湯(きらくゆ)」。飲み屋街の近くにあるその銭湯は、まず見た目の凄み渋みがとんでもなく飛びぬけていて迫力ある外観からは「戦前...?」的な雰囲気を醸し出している。
営業中に、散歩中に、はたまた千鳥足で夜の街を徘徊中に幾度となく私の目の前に現れては入れなかった今までの悔しい気持ちを晴らすべく気合を入れて扉を開けました。
外観、「気楽」には入れない。
夕陽と青いペンキが良いマッチング
入ると「350円です」と番頭のおばさん。おばさんの奥では普通に女子脱衣所が見えるほどのラフさ...笑 まぁそれはご愛敬ということでさささと中に入る。しかし、外観にも劣らない中の雰囲気。とても平成の世とは思えない程のレトロさ。人並だが昭和の時代にタイムスリップして自分が入り込んだような錯覚すら覚える程で、まだまだ現役の銭湯がそこにはありました。決してわざとらしくない「セットで作りました」的な物ではなく、今日まで大切に使われてきた感じがひしひしと伝わってきます。
まず目をひくのは広告看板。「もうないんじゃね...?」というお店の看板もちらほらあるが、「ここまだやってる!」な看板もあって歴史を感じる。この広告料はいまだ支払われているのだろうか...
モノとしてもデザインも、ともに丁寧に作られてるから残るんだろうな
木製ロッカー、常連さんの私物ちらほら
昭和が過ぎる...泣
結構深めの湯船、物凄く綺麗
SNSの時代に質屋とか洋品とか商会とか...
両津勘吉が女湯覗きに行ってたボイラー室への扉やなぁ
1番客のおじさんがいて「ここはもう70年近くやってる」とか「ここは延岡にもう一つある丸か湯という銭湯のご家族」とかいろいろ教えてくれました。湯船が深いので自然と「立湯」みたいになって話が弾みました。湯上りのコーヒー牛乳はありませんが、そのあたりも潔くてとても良いです。餅は餅屋、風呂は風呂屋ってことで湯上り後は近所の定食屋で卵焼きを肴にビールを一杯、乾いた喉を潤しましたとさ。いやー、昼のセント酒最高。
あさひ食堂で瓶ビールとあまい卵焼き
生きてる間にまた来よう笑
喜樂湯/喜楽湯(きらくゆ)
宮崎県延岡市本町1-3-7 営業時間:15~20時  定休日:日曜
※石鹸とか温かく貸してもらえます。

100 Landscapes of NOBEOKA(13-25)

乾燥してる夏なら好きですが、やっぱり乾燥してないので冬が好きです。夏の照り付ける日差しが今では嘘のように日々寒々しい生活を送っています(日本国民全員だと思いますが)。最近ようやく日中は暖かいので散歩もできます。先日もあまりに天気が良かったので少し散歩。歩くと意外といろいろ目につくもので、骨董を探すような感じで街の掘り出しものを探してきました。
街中にあるTHE・ラブホテル、正々堂々如何わしい。
五ヶ瀬川沿いにある畳の堤防。サブレも出てるぐらい有名だが未だ現役なの!?※参照ページ
からみレンガの塀
植木職人の意地を感じる
プレミアム焼酎「魔王」の末路
BAUHAUS的な建物。東欧感満載
モス横、謎の多肉ハウス
多分延岡唯一...デザイナーズハイツ
延岡は教会が多い。
教会、中。
(宮崎市ですが)空港にて。県民の誇り。
(宮崎市ですが)KYNE。
ぼんやりと、冬の夕焼け
ある強風後の街

てげメシspecial -NARUMI(ナルミ)大分県佐伯市-

これももういつの話だ...って感じですが...見たら12月の出来事でした。思い出し出し書きます。会社で表彰的な目出度いことがあり、ひょんなことから使えるお金がまとまって入ってきたので「せっかくやし皆でええもん食べるか!」という上司鶴の一声で遠出してきました。
片道1時間かけて向かった先は大分県佐伯市、延岡とは隣接する町ながらとにかく寿司屋が多い街で魚の新鮮さはピカイチ!もちろん延岡も魚美味しいですが、正直魚の美味しさでは佐伯の方が上かなと思うほど。。
おされなポスターもできてます。
そんな新鮮な魚が食べれる佐伯市で向かった先が「NARUMI」という熟成寿司が食べられるおしゃんなお店。散々新鮮さ言うてて熟成かよ...と言う感じですが外観から店内、メニュー、お酒の種類までとにかくこだわりを感じるお店でした。
NARUMI(ナルミ) 
大分県佐伯市中村東5-7  0972-24-3911
外観、古民家?か蔵のような。
折り紙のような鳥モチーフと秀逸なフォント
エントランス、やはり元・蔵っぽい
5名だったので2階の座敷を。1階はカウンターのみ、当日は女子達が盛り上がっておりました。
お品書き、さらりとプレミアム焼酎、国産クラフトビールが名を連ねる。
そして箸置きはシーグラス。コーミング好きなんやろか。
東京でも同じの呑んだことありますが、まさか大分でも飲めるとは。
外観、店内に圧倒されながらも「延岡市民」としての誇りと自信をもってあまりきょろきょろしないように努めましたが無理でした...笑。延岡でもこだわりを感じる店は勿論たくさんあって、その店店でオリジナルを極めてはいますがこのNARUMIはかなり高いレベルでこだわりぬいてるな...という感じ。店主はさぞキッチリした仕事ができる人なんだろうなぁ、と思ってたらこんな記事ありました。
なまこ酢
あんかけ餅的な?
季節と海の天ぷら
イカ(だったと思う。)
熟成マグロ(だったと思う。)
海老、これめちゃ旨かった。低温で茹でてるらしい
あなご、かな。
かんぴょう巻き
貝汁
コースで頼みましたが追加でいくつか頼んだぐらい美味しかった。店員の方もしっかり勉強されてて「これは〇〇です」とか「店主がこだわって」とかしっかり伝えてたのが良かった。今度はじっくりカウンターで食べたいけど車じゃないと来れないのがほんと残念...。

てげメシspecial -あゆ処 国技館-

もはやいつの話!?というほど遡りますが、昨年末に人生初、「鮎やな」に行ってきました。「鮎」はわかるけど「やな」って一体なに?と思ってましたがどうやら漁法の名前のよう。川をせき止める様に竹で足場を組み、そこを通ってくる鮎を根こそぎとってしまうというもの笑 なかなか大胆な漁法...。※参照ページ
ということで、延岡にいくつかあるやな場の中でも一番市街地近くに期間限定でオープンする国技館プロデュースの鮎やなに行ってきました。(国技館とは延岡で名をはせる料理・仕出し屋さん)
 暗くてわかりませんが、写真奥に「やな」が設置されてます。
延岡における国技館の存在感たるや...。かつての「マルフク」看板ぐらい街中で看板見ます。
入り口、ちょっとしたサーカス小屋のような感じ。
店内全景、賑わってます。
そして鮎!
ぐっさり鮎!
あんまり「鮎・あゆ」言ってたらドラマ「未成年」時代の浜崎あゆみを思い出しますね、あの一世を風靡した世界のアユ、世代的に懐かしい。しかし、この鮎というのはやはりどうしても川魚なもんで香りがどうも...と常々思ってました。というか正直苦手...。独特の臭みがどうも食欲をそそらないなーとずっと思ってました。ところがどっこい「鮎やな」ではこれでもか!と言うほど鮎のフルコースを堪能しないといけません、1人1匹どころか塩焼きでまず1匹、甘露煮で1匹、洗い(生)で1匹、味噌で1匹...ってな感じでわんこそばの如く出てきます、鮎が。鮎嫌いの人がいたら嘔吐必至のお店ですが、これが意外と美味しかった。臭みもなくどちらかと言うと藻?海苔?的な良い香りがしました。
1匹目はやはり塩で。
ヒレをとって、ギュっギュっと身をほぐすように皿に押し付け、頭から背骨をひょいっと抜くとあら不思議、
すぽっと骨が抜けます。あとは丸かじりするのみ!
そして甘露煮。これ好き。
いい感じにくたびれた暖簾がかかってました。
世界のアユは若干不安定ですが、延岡の鮎はおいしかったです。
延岡水郷鮎やな 「あゆ処 国技館」
延岡市大貫町3丁目718番地地先
期間限定営業で10月~12月前半まで

2017/02/05

初体験、朝の青島とはにわ園、と瑛九

もう、かなり前の話、ここ最近の諸々多忙っぷりにかまけて全く更新できてなかったので思い出し出し書きます。もう1年前ぐらいの感覚ですがまだ
この日の翌日、朝から快活に動きます。いつもは夕方に行くことが多い青島へ朝から行ってみよう!ってことで朝一、青島へ向かいます。宮交ボタニックガーデン青島の「大温室」は相変わらず閉まってましたが隣接する熱帯果樹温室でパイナップルとかバナナとか見ました。(今は大温室も無事開いてるようです)
入り口までどうやって行くんだろうか...と悩ませられました。
その後、青島神社散策へ。いつも気になってたトゥクトゥクにでも乗ってみようか、ということで3人で乗車。「お代金はお気持ちだけ」と書かれた透明の箱が座席の目の前にあり、中には1,000円札が1枚...。これって最低1,000円は入れてねって意図かもしれないと潔く1,000円を入れる...。今から考えたら朝早かったしたぶんドライバーが入れてたのかなと...。とはいえ往復だし観光案内も聞けるしかなりお得だと思う。(我々は青島を徒歩で1周したため往復せず行きだけ乗車しました)
タイで乗った飲酒&ぼったくりトゥクトゥク思い出すなー。
青島神社境内、フェニックスの幹どうなってんねん...。
知らない人のご婚礼式、曇ってたのにこの瞬間だけ御光が差してた。
青島徒歩一周中
ウミガメの死骸。もっと乾いてたらコーミングして帰りたかった。
参道の寂れた土産物屋は、表参道の洒落たセレクトショップに通じている。
青島を後にした我々は、数ある宮崎名物のひとつ「はにわ」を拝みに平和台公園へと向かう。平和台公園自体、行くのは初めてだったが目的は併設している「はにわ公園」。市内から車で約10分ほど走ると住宅街を抜け、急に巨大な塔が目に飛び込んでくる。一見すると宗教施設のような感じすら漂う異様さ。一先ず入園、そして無料。
平和台公園 
〒880-0035 宮崎県宮崎市下北方町越ヶ迫6146 0985-35-3181
やはりどう見ても宗教関連の...
塔の石にはこんなものも。郡山城のさかさ地蔵的な...?
千歳、鹿児島、宮崎から聖火リレーはスタートしたらしい。
塔を眺め、塔に上り、塔から見下ろしましたが塔以外の何物でもありません。なかなかシュールな施設。塔を横目にさらに奥に行くと目的地の「はにわ園」が出てきます。入り口から「ザ・はにわ」なはにわがお出迎え。これはテンションが上がります。園内をぐるりと回ってみてもどこもかしこも「はにわはにわ」な状態。地中に埋まるはにわ、笑顔のはにわ、苔生すはにわなどなど一見の価値あり。すべてのはにわ製作者は宮崎出身で女性の本部マサさん(1907~1991)と言う方。どうやら人生をはにわに捧げた人らしい...。(参照ページ)筋金入りのはにわクリエイター...。
「は」というより「ほ」な感じ
人型はにわナンバーワン
苔生すはにわナンバーワン
残念ながら閉まってたはにわ館
園内、巨大な敷地の中にはこんなスポットもあります。なかなかの傾斜。
思ってたよりしっかり楽しめました、はにわ園。自分と似てるはにわ探しに夢中になること必至!

※本部マサさんの参照ページで思わぬ宮崎県人を発見。それは「瑛九(えいきゅう)」。数年前、「かっこいい美術展のチラシがあるな」と思って手に取ったのが瑛九の生誕100周年の展示会チラシだった。とんでもない独創性を持った人だったろうなと、どの作品を見ても一目でわかる。間違いなく宮崎を、日本を代表する表現者の一人。